選抜高校野球は基本的に秋季地区大会の成績を選考委員会が考慮して選抜されます。選考委員会は1月29日に開催されます。もちろん秋季地区大会の成績だけで判断されるわけではありませんが、1つのおおきな選抜基準になっていることは間違いないです。
ここでも昨年度の秋季地区大会の結果に則って選抜高校野球2016の地区ごとの出場校の予想を立ててみます。(順位出典元:http://koshien.mainichi.jp/autumn/)
補欠枠も予想します!
ちなみに補欠枠というのは、何らかの原因で出場を辞退した高校の代わりに繰り上げで出場出来る枠です。
春の選抜高校野球2016の各地区と21世紀枠の出場校予想!
春の選抜高校野球2016の出場校決定日や決定方法は?大会日程も
北海道地区・一般枠 1
★優勝・札幌第一
★準優勝・北海道栄
★ベスト4・駒大苫小牧、札幌清田
北海道地区は1枠で初優勝した札幌第一が出場ほぼ確実です。札幌第一は、野球は過去に夏の甲子園にも3回出場しており強豪なのはもちろんのこと、他の部活動もそのほとんどが全国大会経験のあるスポーツ強豪校です。補欠枠に北海道栄が来ることでしょう。
東北地区 2
★優勝・青森山田(青森)
★準優勝・八戸学院光星(青森)
★ベスト4・盛岡大付 (岩手)、一関学院(岩手)
東北地区は2枠です。実に19年ぶりの青森対決を制したのは青森山田です。1.2位の青森山田と八戸学院光星が順位通りでの出場がほぼ確定となっています。
どちらも青森なので選考基準となる地域性が考慮されるかもしれませんが、出場が揺らぐことはまずないでしょう。
ちなみに優勝した青森山田は多くのスポーツ選手を輩出しており、なんとあの錦織圭選手の母校でもあります。錦織圭と言えばもはや日本で知らぬものはいない世界トップテニスプレイヤーですね。もしかしたら錦織選手もなんらかのアクションを起こすかもしれません!
補欠枠には盛岡大付、一関学院がきます。
関東・東京地区 6
関東・東京地区は6枠となっていますが、東京が単独での大会となっています。
なので、関東地区は現在、関東5枠・東京1枠と考えられています。補足として枠数の割り当てが必ずしも関東5枠・東京1枠というわけでなく、関東4枠・東京2枠の場合もあります。
関東 5
★優勝・木更津総合(千葉)
★準優勝・常総学院(茨城)
★ベスト4・東海大甲府(山梨)、桐生第一(群馬)
4位までの木更津総合、常総学院、東海大甲府、桐生第一は出場確定でしょう。木更津総合は。過去にも甲子園出場をしており野球強豪校です。
残りの1校ですが優勝した木更津総合に準々決勝で2-1と善戦した花咲徳栄が最有力と言われています。
補欠枠は、日本航空、浦和学院です。
東京 1
★優勝・関東一
★準優勝・二松学舎大
★ベスト4・東海大高輪台、帝京
関東一が出場で間違いないです。補欠枠は二松学舎大。
関東第一もスポーツ強豪校で知られています。格闘家で有名で現在は須藤元気の出身高校でもあります。ちなみに去年、甲子園を沸かせた清宮選手擁する早稲田実業は2回戦で二松学舎大付にサヨナラ負けです。残念!
北信越地区 2
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★優勝・敦賀気比(福井)
★準優勝・福井工大福井(福井)
★ベスト4・長野商(長野)、佐久長聖(長野)
北信越地区は2枠です。こちらも東北同様に同県福井対決となりました。
敦賀気比は確定として、こちらも地域性を考慮されもしかしたら2位の福井工大福井ではなく、敦賀気比と途中回まで善戦した佐久長聖が出場するかもしれません。しかし、福井工大福井でほぼ確実でしょう。よって補欠は、長野商、佐久長聖です。
敦賀気比は甲子園常連校であり去年の選抜優勝校です。今年も順当に勝ち上がってきたので連覇に期待がかかります。
東海地区 2
★優勝・東邦(愛知)
★準優勝・いなべ総合(三重)
★ベスト4・三重(三重)、海星(三重)
東海地区は2枠です。1,2位の東邦、いなべ総合でまず間違いないです。補欠枠は三重、海星。東邦は野球強豪校で輩出した野球選手も多数います。今年も順当に結果を残したという印象です。
近畿地区 6
★優勝・大阪桐蔭(大阪)
★準優勝・滋賀学園(滋賀)
★ベスト4・龍谷大平安(京都)、明石商(兵庫)
大阪桐蔭、滋賀学園(滋賀)、龍谷大平安、明石商の4位までは確実です。智弁学園も大阪桐蔭に敗れはしたもののコールド負けではなかったので出場出来ると思います。
そして、最後の枠ですが、準々決勝で滋賀学園に2-1で負けた報徳学園が濃厚だと思います。というのも智弁学園-大阪桐蔭を除く2試合はコールド負けを喫しています。補欠枠は阪大南高、市和歌山。
優勝校、大阪桐蔭についてはもはや説明不要でしょう。
全国でも1.2を争う強豪中の強豪の高校です。現在でもセリーグを代表する藤波晋太郎選手やパリーグを代表する中田翔選手など日本球界を代表する選手を輩出するまさに野球名門校です。
中国・四国地区 5
昨年、明治神宮大会で高松商(四国・香川)優勝したので枠数が一つ増え中国・四国地方5枠となります。
中国2枠・四国2枠でしたが優勝が高松商(四国・香川)なので中国2枠・四国3枠となるでしょう。
中国 2
★優勝・創志学園(岡山)
★準優勝・南陽工(山口)
★ベスト4・開星(島根)、如水館(広島)
ここは、1,2位の創志学園、南陽工が確定でしょう。補欠枠も開星、如水館となるでしょう。
創志学園は2010年創設という比較的新しい高校です。ですが野球部創部2年目で選抜出場という驚くべき歴代記録を持っています。歴史ある高校とどのような試合を繰り広げるか楽しみです。
四国 3
★優勝・高松商(香川)
★準優勝・明徳義塾(高知)
★ベスト4・土佐(高知)、済美(愛媛)
1,2位の高松商と明徳義塾は確定です。残りの明治神宮枠で増えた3枠目が悩みます。
土佐と済美のどちらかになるのは間違いないのですがどちらも準決勝で善戦しています。地域性を考えて済美の可能性が高いと思いますが、正直6-4の割合くらいでかなり予想がしたいです。補欠枠も土佐、済美のどちらかです。
九州地区 4
★優勝・秀岳館(熊本)
★準優勝・海星(長崎)
★ベスト4・鹿児島実(鹿児島)、日南学園(宮崎)
ここは地域もすべて異なっていることからも順位通りの出場が濃厚です。よって秀岳館、海星、鹿児島実業、日南学園が出場校となるでしょう。補欠枠は八重山、樟南。
秀岳館は今回初優勝。プロ野球選手も何人か輩出していますが、ここ数年急激に伸びている高校です。台風の目となるか見ものです。
21世紀枠:3
21世紀枠はすでに各地区から9校が候補にあがっています。
候補校は▽北海道=札幌清田▽東北=釜石(岩手)▽関東・東京=上尾(埼玉)▽東海=宇治山田(三重)▽北信越=長野(長野)▽近畿=長田(兵庫)▽中国=出雲(島根)▽四国=小豆島(香川)▽九州=八重山(沖縄)。
出典元:http://mainichi.jp/koshien/articles/20151212/k00/00m/050/001000c
この中から西・東からそれぞれ1校そして地域を限定せずに1校が出場となります。
予想ですが、西は小豆島が確実と言われています。部員数17人という少数ながら前年度の県大会優勝しその決勝で明治神宮大会優勝校の高松商を下しています。
東も釜石が当確と言われています。こちらは昨年度の秋の県大会準優勝をしています。部員の約半数が11年の東日本大震災で被災を経験しています。その困難を乗り越えて今回の成績を収めています。また唯一被災地をした県で選ばれていないこともあり、今回の出場の声が高まっています。
東西の候補はこの2校がほぼ確定です。
残りの1校の予想は非常難しいところですが、少し視点を変えて考えてみます。
というもの今挙げた2校が困難な状況の中で実績を挙げた高校です。21世紀枠はそのような困難の状況下から良い成績を残した高校以外にもボランティアや野球以外に何か貢献・実績を残している高校も選抜されます。
とすると2校が同観点で選ばれるので残り1校はそのような別観点で選抜される可能性が高いとも考えられます。そういった観点から候補に残った高校は、出雲、上尾、長野です。出雲は文武両道。上尾はボランティア貢献。長野は毎年東大生を野球部から輩出する有数の進学校です。
正直はっきり断言はできませんがおそらくこの中から選ばれるのではと予想しています。ただ21世紀枠は、え!と驚かされる結果も多々ある枠でもあるので予想を大きく裏切る結果となるかもしれません。
まとめ
こうしてみると地区ごとの一般枠は、全部が常連校もしくは近年の野球強豪校です。まあ、仕方がないと言えばそれまでですが、こちらとしてはあまり味気ない結果のようにも感じてしまいます。ですから21世紀枠で選ばれた高校が大会を荒らしてくれれば、見る側としては非常に面白いです。当事者たちは勘弁して欲しいと思うかもしれませんが。
それはともかくまずどの高校が選ばれるかに注目ですね。1月29日如何に!?