このドラマの世界は架空のものだと分かっていながらも、どこか本当にあるのではないかと思ってしまう「わたしを離さないで」。ようやく二人になれた恭子と友彦。果たして猶予は勝ち取れるのでしょうか?
「わたしを離さないで」の第9話のあらすじ、感想、ドラマを観て気になった事をまとめてみました。
わたしを離さないで第9話のあらすじとは?
わたしを離さないでのタイトルが美和の最後のセリフだとわかった時の反応は?
美和(水川あさみ)がいなくなった後、恭子(綾瀬はるか)は友彦(三浦春馬)の介護人となって一緒に時を過ごし始めた。美和がくれた貴重な時間だと、恭子は、恵美子(麻生祐未)を訪ねて猶予を得るチャンスを探ろうとしたが、残念ながら知り得た住所にはもう住んでいなかった。
その後も恵美子を探し続ける恭子、介護人も5人も担当し、空いた時間に恵美子を探している恭子は気持ち的にもいっぱいいっぱいになっていた。薬くらいも自分で飲まない友彦につい苛立ってしまうのだった。
そんな折、友彦がある本を見ると、そこには子供時代の恭子が描いた画が表紙に使われていた。その本を頼りに、出版社からマダム(真飛聖)とコンタクトが取れ、ついに恵美子と会えるチャンスを得たのだ。
恵美子と面談する恭子と友彦。早速、友彦が描いた画を見せて、猶予をもらえないか懇願する。
しかし、恵美子から出た言葉は「猶予など存在していないのです。」というものだった。昔からある噂にすぎないと言うのだ。
そして恵美子は陽光を作った真実を語り始める。なんと恵美子自身もクローンだったのだ。恵美子の父親が科学者で、自分の妻のクローンを子どもとして育てたのだ。大人になったからその事実を知った恵美子は、父の遺産で陽光を設立し、優秀なクローンは介護人として生きれる、つまり提供を免れるようにするのが、陽光設立の目的だった。魂がある事の証明を世間に知らさせるために、画を描かせていたのだった。
猶予などないこと、陽光設立の真実を知った恭子と友彦。友彦は、意外とサバサバと「猶予がないならいても意味ないから帰ろう」と帰り支度を始める。
恵美子やマダムと別れるまでは冷静を装っていた友彦だったが、恭子と二人になったら突然、豹変して、自分の置かれた運命に悲観して泣きわめいてしまったのだった。
そんなところ、友彦に事実上の解体となる3回目の提供の通知が届いてしまう。
わたしを離さないで第9話の感想とは?
[ad#ad-1]
わたしを離さないでの特別な使命とは?綾瀬はるか主演ドラマの秘密とは?
恵美子先生は、恭子たちが子供時代は。強引で押し付けていて、凄く嫌な人だと思って観ていましたが、全ては将来のためだったのですね。真実がようやくわかった今、改めて1話とか2話とかを見たら、得る印象が変わってきそうです。
これまでは、こんなに苦しい気持ちになるならクローンには感情など持たせないほうがと思っていましたが、いわゆる外の世界の人には、クローンに感情などないと思われているのですね。真実(中井ノエミ)は、たまたま出てしまった例外くらいに思われているということでしょうか。切ない話です。
今までの唯一の希望だった猶予がないと分かり、更には3回目の提供通知がきてしまった友彦。恵美子はもう何もできないのでしょうか。このまま解体されて終わりということはないと信じたいですね。
原作者のカズオ・イシグロは日本人?
「わたしを離さないで」の原作者・カズオ・イシグロ、名前からして日本人っぽいですが、原作は全編英語で、登場人物も全て欧米風の名前。果たして日本人なのでしょうか。
カズオ・イシグロは、出身は長崎県ですが、幼い頃にイギリスにわたっている日系イギリス人。つまり顔立ちも名前も日本人ですけど、ほとんど日本語は話せないみたいです。
本大国であるイギリスでも評価は高く、「The Remains of The Day(日の名残り)」にて英文学界で最高の名誉とされるブッカー賞を受賞するなど今ではイギリスを代表する作家さんになっています。
ドラマが始まる前、主演の綾瀬はるかは、わざわざ渡英し、イシグロさんと面談して、イメージを広げたみたいですね。かなり忙しいだろうに、女優魂が凄いです。